CHOICE3
BLANKMAG
Q.BLANKMAGがスタートしたきっかけを教えてください。
ストリートカルチャーとの出会いは1994年ごろ映画KIDSやSUPREMEなどです。とにかく初めて見るカッコいいものばかりでした。それからずっとストリートカルチャーにどっぷりですが、特に自分的に盛り上がったのはテロの後、NYのアーティストたちからとてつもないパワーを感じた2003年から2005年ごろや、新しい世代のアーティストたちが力をつけてきたなって感じた2015年ごろで、BLANKMAGでもコラボした色々なアーティストたちやその周辺がとにかく面白かったです。BLANKMAGという活動は10年前に自分のルーツを見直す機会と思いスタートしました。7年前ごろからInstagramで自分がこれまでコレクションしてきたアーカイブを紹介し始めて、投稿を見てくれた色々なところからお声をかけていただいき、ポップアップイベントなどでコレクションを展示するようになりました。最近では何か発表するとBLANKMAGっぽいと反応していただけることが嬉しいです。
Q.BLANKMAGBOOKSで取り扱うアーティストやZINEの情報はどのように集めていますか?
オンラインでの情報収集はあまり得意ではなく世界中の各分野のエッジにいる人達に教えて頂くことが多いです。自分が興味ある人には日本人でも外国人でも直接現地に行って会うのですが、各国で開催されているアートブックフェアは特に興味があるので行きます。すると必ず1人ぐらいは自分の好みと似たような人がいるので仲良くなって、その友達もそのまた友達も・・・という感じで広がっていきます。その中でも個人的にどうしても紹介したいアーティストのZINEは仕入れて販売したり、BLANKMAGBOOKSとして出版していますBLANKMAGの活動を始める前から憧れていたアーティストの書籍やZINEはこちらからアプローチしたりすることもあります。

Q.今回CHOICEで選書いただくにあたり設定したテーマなどはありますか?
GREAT BOOKSの雰囲気に合わせて、今回はZINEではなく作品集という括りで選書しました。



Q.選書いただいた中で特にお気に入りの1冊はありますか?またその本に出会った時のエピソードを教えてください。
「BEAUTIFUL LOSERS」です。90年代に現代アートとストリートカルチャーを結び付けた「ALLEGED GALLERY」は2002年に惜しまれつつ閉鎖してしまいましたが、後に奇跡のムーブメントと呼ばれた「BEAUTIFUL LOSERS」という巡回展へと発展しました。僕はここに現在まで続くストリートカルチャーの原点があると思っているので、BLANKMAGの世界観を伝える意味でも、今回どうしてもこの書籍を入れたかったです。

BLANKMAG
独自な視点で20年以上に渡って蒐集された膨大なアートコレクションを武器にファッション、アート業界等、世界中に多くのコアなファンを持ち、世界中のアンダーグランドからオーバーグランドまで自由に飛び回り、常に進化を続けるカルチャーレーベル。
Instagram: @blank_mag